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春に思う 2話 - 20歳の春(1)

20歳の春は、きっと大学に合格して、浪人生があこがれるコンパ
にで、思いっきり酒でも飲んでいることだろうと、夢を見ながら、予備校に通った。

元来、勉強などあまり好きなほうではなかった。子供のころから、勉強して点数を取ると親や周りの者が皆ほめてくれるのがうれしかった。

5歳のころ、親の事業が倒産し、家屋敷を売り払って一文無しになって、家族で夜逃げのように田舎に引っ越した。俺の家は旧商家で、江戸時代から万燈籠で有名な春日大社に油を収めていたらしい。

事業が失敗してからというもの、まじめに仕事をしなくなった父親の借金はかさむ一方で、母親の切なる願いは、息子を大学にやることくらいだったのだろう。まぁ、それにのせられて、高校受験まではなんとか乗り切ったが、まぁ、俺の才能もそこまでだったのだろう。

予備校で親や周りの者がだれも理解できない勉強しても、もう誰も俺をほめてくれる人はいなかった。無味乾燥な点数の取るためのテクニックなど、何の興味も持てなかった。

多分、もう、受験勉強を続けるだけのモチベーションはなくなりかけていた。何も楽しくなかった。現役で受かったやつらが幸せそうでならなかった。

2回目の受験が近づいてきたころ、とうとう親が入れてくれた予備校にも通わなくなり、家にこもるようになった。自分の行きたい大学の問題がどうしてもどうしても解けなくて、何回やっても、答えは覚えられても、解答できなかったのを今でも覚えている。

この時期は、俺にとって、努力では人間どうにもならないとを初めて悟った時かもしれない。今から思うと、背伸びして目標を定めていたのだろう。

共通一次はすぐそこまで迫っていた。高まる緊張と、失敗は絶対許されないというプレッシャーで、臨んだ2回目は、やっぱり失敗だった。

目標の点数をはるかに下回って、現役の時とほぼ同じ点数しか取れなかった。このときの屈辱だけは今でも忘れない思い出である。

そのあと、国立の願書出願が控えていたが、俺はなにもする気がなくて、すべてを放棄した。みんなが願書を出すのに必死になっている頃、
俺は、1人で冬の東北に旅に出た。車窓から真っ白で素朴な風景を見ているのが楽しかった。

家に帰ってきた時には、20歳の春がやって来ていた。

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