今日は日中の気温も32F(0C)前後で、バルチモアは一日中冷蔵庫の中にいるよう。俺は、今日も出勤で、200種類近い数の細胞を管理するために朝から働いた。
合間にABCのニュースをネットで見ていたら、なるほど、と思うような記事を見つけた。その記事のタイトルは、"
Digging out of Debt"(『借金苦からの脱出』)で、ABCテレビの報道番組『20/20』で放送された内容を記事にしたものだった。
とあるカリフォルニアの家族の直面している借金苦を通じて、クレジットカードの使用とアメリカ社会で増え続ける負債額へ危惧を訴えていた。
俺がアメリカに来てはっきり違うと感じたものの一つは、アメリカ人と日本人の借金に関する観念。俺なんて、親父の会社が倒産して以来、母親には『借金だけはするな』と口を酸っぱくして言われ続けてきた。うちの母親はそいうのの典型かもしれないが、一部の事業家を除いて、借金についていいイメージを持っている日本人はあまりいないような気がする。しかし、アメリカでは違う。この国では、借金を沢山して、ローンを沢山組んで、それを返すことによって、クレジットヒストリーを獲得する。獲得されたクレジットヒストリーはポイント化され、新しくクレジットカードを作ったり、自動車、住宅ローンを組むときに借入者の返済能力を表す指標として用いられる。だから、極端な話、この国の人は、借金をしたほうがいいと思っている人が多い。もちろん、返せる人はそれでいいんだけどね・・。
ちょっと前置きは長くなったが、そのABCの記事によると、Matt Petersonは、妻のSuzieと小学生の娘3人とカリフォルニアのある町にプール、巨大なワインセラー、それに家庭用映画シアターのついた敷地面積4000スクエアフィート(約112坪)の豪邸に住んでいる。高級車にのって、見かけは金持ちそのもの。妻は主婦で現在無職。1ヶ月の収入は夫の月給約$8,750(約100万円)で、しかし、問題は、1ヶ月の支出が$15,000(約180万円)、支出が収入の約2倍弱もある。この赤字を埋めるために、(クレジット)カード回しを続けているというのだ。つまり、あるクレジットカードの支払いを、別のクレジットカードで払い続けるとういよくあるヤツ。そのおかげで、クレジットカードの負債は現在$60,000(約720万円)まで膨らんでいるんだとか・・。日本でもよくある話だが、月収100万近くもある人がするようなことには思えないが・・。しかも、彼らが持っているバンク・オブ・アメリカのクレジットカードの負債は現時点で$19,000(約230万円)もあって、その利子は33%(年間)も付くんだとか・・?高くない?日本でいう出資法違反じゃないの?笑。
さらに、記事によれば、これだけ借金があっても、このPeterson家族はこの1年に3回バーケーションに行ったという。カリビアンクルーズ、カナダはウィッスラーへの旅行、それにハワイ。借金をモノとも思わないところは、さすがはアメリカ人だね。
番組のスタッフが、ある有名な会計士にこの家族の家計を診断させたところ、このまま行くと毎日$200ドルづつ負債が増えていくことになり、あと5ヶ月以内に自己破産の運命だとのこと。
このストーリーは典型的なカード地獄の例。しかし、この記事によれば、驚くことに、これも最近のアメリカでは珍しくないのだとか・・。記事には簡単な統計が載っていたけど、アメリカのクレジットカードの負債額は$1T(1トリオンダラー=1兆ドル=約120兆円)まで膨らんでおり、1989年と比較すると、その3倍の額まで達しているというからすごいね。クレジットカードの所有者の半分以上は毎月の〆日に満額を払わないそうで、平均約$2,000(約24万)の借金を抱えているという。
別の統計(
Creditcards.com)によれば、クレジットカードの負債額は$2.2T(2005年)もあるという。さらに、クレジットカード会社が抱えるレボルビングの総額は2005年には$805B(約100兆円)達しており、これをクレジットカード所有者で頭割りすると、一人$7,000(約84万)の借金をしていることになるという。
アメリカのクレジットカードの支払いは日本と少し違って、請求額にかかわらずクレジットカードが決めた最低の料金だけ払えば、とりあえずOK。だから、払えなくてもすぐにどうこうなるというものでもない。しかし、もちろん、未支払額にはもちろん利子が付く。クレジットカード会社の収益の7割近くはこの毎月の〆日に全額を支払わない人から得られているという。これも、クレジットカード会社が設けるようになっているの仕組みなのかも・・。
アメリカ人、立派な家に住んですばらしい家族のようにみえるけど、やっぱり、見栄はって生きている人も結構多いんだろうな。張ったりかましているやつ多そうだね。
もちろん、負債を支払わない人が多ければ多いほど、クレジットカードが儲かるんだろうけど、払わない人がどんどん増えているのが問題だよね。。。最終的に、破産すればいいでしょ?、ってことか・・。
ちなみに、2005年のアメリカの自己破産者は239万世帯。
日本金融新聞社による調査では、日本の自己破産者は21万(2004年)。アメリカの10分の1。アメリカの人口が日本の3倍多いから、それを考慮しても、日本の自己破産はアメリカの3分の1、ぜんぜんマダマダ大丈夫。
でも、破産してもその人の考え方・金銭感覚が変わらない限り、何も解決しないのでしょうね。
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